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愛知の石場建て 4 (木組み)


こちらは大工さんの土場、大工が手刻みした構造材です。

「石場建て」と並び、二つ目の伝統工法の大きな特徴が、「木組み」です。
下の写真の構造材には、一本一本に凹凸の加工が施されていますが、この加工された部分を「仕口」と呼びます。
「仕口」は、大工の手で、木に墨を付け鑿(ノミ)や鋸(ノコギリ)で加工されていきます。この作業を「手刻み」と呼びます。
「仕口」とは、ほぞ と ほぞ穴 を利用し、木の特性である「めり込み」を生かした接合方法で、ほぞ差し・わたり顎 などと呼びます。
言葉では説明が難しいので、コチラをご覧ください。 >>> 7 (仕口)

「日本の昔の家」は、ボルトや金物が使われていませんよね。
この家も、ボルトや金物は使用せず、「仕口」が施された構造材を組んで作ります。このような家を「木組みの家」と呼んでいます。

私は2年前に初めて木組みの家が作られているのを見た時、開いた口が塞がりませんでした・・・。
「大工の仕事ってすごっ・・・!」と。建築の仕事をしていた私が、そんな状態なので、多くの皆さんは、ご存じないと思いますが、
ぜひ機会があれば、木組みの家を作る所を見てみて下さい。きっと、木組みの家が好きになると思いますよ。


新しい「在来工法の家」はというと、プレカットで加工された木材をボルトで固定する家だと思っています。

プレカットとは、大工が鑿(ノミ)や鋸(ノコギリ)でゴリゴリ加工する作業を、機械でジャーンと加工する事です。
機械が行うプレカットは、大工の手作業のような「木組みの家の仕口を施す事」が出来ない為、ボルトで固定していきます。。



「木組みの家」と「在来工法の家」の違いは、三つ。

一つは、構造です。
「木組みの家」は、木の特性である「めり込み」を生かした仕口によって、しなやかな変形型の構造です。
「在来工法の家」は、ボルトや金物で固めることで、堅く強度型の構造です。

どちらの構造が強いのかという話は置いときまして、基礎と同じように全く違う考え方なのです。
しかし「木組みの家」は木と木、「在来工法の家」は木と金属。木と木の方が長持ちしますよね。


もう一つは、仕上がりです。
「木組みの家」は、隠しごとのない木の構造を現した家を作ることができ、込栓・鼻栓など大工の仕事の跡がみえる事。
「在来工法の家」は、ボルトや金物が現れてしまう事、時には隠さなくてはいけない事。

仕上げについては好みによりますが、木の家がお好みであれば、木を見せる「木組みの家」が私は好きです。


最後の一つは、費用と期間です。
天然乾燥・手刻みの「木組みの家」は、高温乾燥・プレカットの「在来工法の家」に比べ、費用も期間も増えます。




こちらは、基礎の鉄筋です。
立ち上がりはなく、地中梁を入れてます。

愛知の石場建て 4795116756461810641
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