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愛知の石場建て 7 (仕口)


近所の皆さま、お施主様に見守られて、長かった建前が終わりました。
自ら墨付け手刻みした木材を無事におさめた大工さん、そして施主さま、本当におめでとうございます。


建前の最中を見ていた方や、上棟後の軸組をみられた方が、口をそろえて「昔の作りで、木の量がとっても多いんですね」と言われます。

ボルトや金物で固める「在来工法の家」と違い、「伝統工法の家」は木のめり込みを利用して組む為、木が多くなるのです。
下の絵のように、「伝統工法の家」は、縦方向の「柱」に対して、横方向の「足固め・貫・差鴨居」が入ります。
左は、「愛知の石場建て」の実際の軸組。右は、同じ建物を在来工法で建てたと仮定した軸組。細かい所は、目つぶって下さいm(__)m。




同じ建物を作ったとしても、「伝統工法の家」と「在来工法の家」は、木材の量は随分と違うんです。
それ以上に、作る工程は全く違いますし、建物の考え方(地震や風に対する考え、家を長く持たせる考え)も違います。
私も始めて「伝統工法の家」について学んだ時、同じ家とは思えず、そもそも土俵が違うんじゃないんかな?と思いました。

その事については、次回の「土壁」の話でいたします。



ここでは、「伝統工法の家」の話で何度もでてきました、木の特性である「めり込みを利用した接合 = 仕口 」の話です。
言葉では説明しづらいのでご覧ください。出来れば実際に見て頂く事が良いですけどね・・・。




「伝統工法の家」の仕口は、木と木を差して栓(くさび)を打つことで、木をめり込ませて接合します。
「在来工法の家」は、金物やボルトを利用し、金物と木をビスでを打って接合します。

「愛知の石場建て」は、全て大工の手刻みで仕口の加工を行い、金物・ボルトを使用せずに建てられています。
そして、細かい仕口を手で刻む為には、加工しやすい「天然乾燥の木」が必要になります。
天然乾燥の木については、コチラをご覧ください。 >>> 3(天然乾燥の木)

どの写真も、良く見ると接合部には栓(くさび)が打ってあります。


この長い梁は、3本を金輪で継いで、わたり顎でおさめます。通し柱の上端は重ほぞ。


こちらが、鼻栓。下には、込栓の穴。


こちらは、栓(くさび)。


こちらは、わたり顎。



自然の木は真直ぐに育つ木はなく、それぞれの木に癖があり、時間と共に割れたり反ったりします。
大工は、そんな木を一本一本吟味して、粘り強い木組みの家となるよう適材適所に選んで、墨を付け刻んでいきます。



さて、建前の後は、屋根の瓦と、竹を編んで土壁塗りの工程に入ります。
現場には、大量の竹の山。

明日から2日間(4月9日(土)10日(日))は、構造見学会です。
2日間とも午後からは、まだ空きがありますので、ご興味のある方は、ご連絡ください。
見学会に参加される方、気をつけてお越し下さい。お待ちしております。

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